山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

免疫とワクチン

免疫とワクチン

免疫とは
私たちが生きていくためには、外部から酸素や栄養を取り込む必要があります。その時、招かざる客であるウイルスや細菌も体内に侵入してしまいます。ウイルスや細菌が増殖すると感染症が発症し、最悪の場合死に至ります。ウイルスや細菌と戦うのが免疫です。免疫には自然免疫と獲得免疫があります。自然免疫は生まれつき備わっており、ウイルスや細菌にはあるが人間にはない成分を認識して攻撃します。自然免疫のみで退治できる場合もありますが、多くの場合は不十分で、ウイルスや細菌は増殖してしまいます。次に出動するのが獲得免疫です。侵入してきたウイルスや細菌だけを認識する免疫細胞が作られ、強力に攻撃します。ウイルスや細菌が初めて侵入したときは、獲得免疫が働くまで1,2週間程度かかります。しかしいったん獲得免疫が出来ると、次に同じウイルスや細菌が侵入したときは、速やかに攻撃を開始します。昔から同じ病気に2回かからない、という現象が知られていましたが、これは獲得免疫によるものです。

ワクチンとは
同じ病気に2回かからない、という現象を人工的に作り出そうという発想で誕生したのがワクチンです。ウイルスや細菌を何らかの方法で弱毒化、もしく無毒化してたものを投与(接種)することにより、獲得免疫を誘導します。その後、同じウイルスや細菌が侵入しても、獲得免疫がすぐに攻撃するために増殖を抑えることが出来ます。
ワクチンは感染や発症を予防するためのものであり、感染症になってから使用する治療薬とは異なります。
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