ワクチン接種後の心筋炎
イスラエルの病院Hillel Yaffe Medical Centerからの報告。2021年1月30日から2月20までの3週間に、緊急外来を受診した6名の男性(16-45歳、平均23歳)が心筋炎と診断されています。5名はファイザー社製のワクチンの2回接種後数日以内、残りの1名は1回目接種後16日後でした。心電図、血液検査、MRI検査で心筋炎と診断されました。非ステロイド系消炎鎮痛剤やコルヒチンによる治療が行われ、全員が4から8日で退院しています。同病院の緊急外来を受診する心筋炎の患者は、通常は毎月1人未満であることから、今回の心筋炎はファイザー社製ワクチンの副反応である可能性が示唆されました。
同様の心筋炎の発生は、アメリカCDCからも報告されています。ファイザー社製およびモデルナ社製ワクチン投与後に報告されており、2回目接種後に多い、若い男性に多い、ほとんどが治療により軽快、という点で、イスラエルからの報告と共通しています。アメリカではmRNAワクチンとは違うジョンソンエンドジョンソン社製のワクチンも使用されていますが、こちらでは心筋炎は報告されていないとのことです。