山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

シンガポール

ワクチン接種が進むシンガポール

シンガポールでは国の強力な指導の下、ワクチン接種が急速に進みました。
シンガポール政府の9月2日の発表によると、同国はファイザーもしくはモデルナ社のワクチン接種を行っており、8月末の段階で全国民の80%が2回接種を済ませています(図1)。40歳以上では90%以上が2回接種を終了しています。
人口当たりの感染者数をOur World in Dataで見ると、同国は昨年の一時期は外国人労働者を中心に感染が拡大しましたが、その後は低い感染者数を維持しています(図2)。しかし、ワクチン接種が進んでいるのにも関わらず、最近はデルタ変異により感染者数が増加しています。
直近28日間の感染者の内訳をみると(図3)、70%以上はワクチン接種を2回済ませた人で感染が起こっています。しかし、感染した後に酸素投与が必要となる割合は、ワクチン非接種者では6.5%なのに対して、2回接種者では1.0%と大幅に減少しています。また非接種者では1.2%が死亡していますが、2回接種者では死亡は報告されていません。
デルタ型ウイルスに対して、ワクチンは感染そのものは十分には予防できないが、感染後の重症化には強い予防効果があることを物語っています。
図1 シンガポールにおけるワクチン接種状況
図2 シンガポールと日本の人口当たり感染者数推移
図3 シンガポールにおけるワクチン接種歴ごとの感染状況
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