山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

従来型ウイルスから日本を守ったファクターX

ファクターX

新型コロナウイルスへの対策としては、徹底的な検査に基づく感染者の同定と隔離、そして社会全体の活動縮小の2つがあります。日本は両方の対策とも、他の国と比べると緩やかでした。PCR検査数は少なく、中国や韓国のようにスマートフォンのGPS機能を用いた感染者の監視を行うこともなく、さらには社会全体の活動自粛も、ロックダウンを行った欧米諸国より緩やかでした。しかし、感染者や死亡者の数は、欧米より少なくて済んでいます。何故でしょうか?? 私は、何か理由があるはずと考えており、それをファクターXと呼んでいます。ファクターXを明らかにできれば、今後の対策戦略に活かすことが出来るはずです。
ファクターXの候補
・クラスター対策班や保健所職員等による献身的なクラスター対策(特に感染前の行動まで遡る後ろ向き調査)
・マラソンなど大規模イベント休止、休校要請により国民が早期(昨年2月後半)から危機感を共有し、自主的に感染対策を取ったこと
・マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識
・ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文化
・日本人の遺伝的要因
・BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響
・2020年1月までの、何らかのウイルス感染との交差免疫
などが考えられます。
しかし、イギリス型変異ウイルスには、ファクターX頼みでは太刀打ちでず、より強力な対策が必要となっています。
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