山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

南アフリカで広がったベータ変異とブラジルで広がったガンマ変異

変異型ウイルスによる若年層の重症化

SARS-CoV-2 variants of concern pose a higher risk for hospitalisation and intensive care admission (europa.eu)

欧州疾病対策センター(ECDC)による4月28日の報告。欧州7か国において変異型ウイルスに感染した19,995名(イギリス型B.1.1.719,207名、南アフリカ型B.1.351436名、ブラジル型P1352名)と、従来型に感染した3,348名において、入院率とICU使用率について比較していています。その結果、イギリス型、南アフリカ型、ブラジル型の入院率は、従来型に比べてそれぞれ、1.7倍、3.6倍、2.6倍でした。年代別に見ると、イギリス型は20歳から59歳まで、南アフリカ型は40歳から59歳まで、ブラジル型は20歳から79歳までの感染者において、入院率が従来型より統計学的に有意に高いことが示されました。特にブラジル型においては、20歳から39歳までの入院率が、従来型より13.1倍も高くなっています。イギリス型、南アフリカ型、ブラジル型のICU使用率は、従来型ウイルスの2.3倍、3.3倍、2.2倍でした。この報告では南アフリカ型とブラジル型の感染者数がイギリス型や従来型よりも少数であるため、さらなる検討が必要です。しかし、これらの変異型ウイルスにおいては、イギリス型変異よりも低年齢における重症化がさらに多い可能性が示唆されました。
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